存在

薄い煙の中で私は、青いガラスを通したような視界にありました
見える水面は白銀色にチラチラとざわめき
風の声は嘆息し、空気を凪いで走ります

そのような像の中でも、私は揺らげずにただ立ち尽くしていました
嗚呼、私という個は礫のようにその存在を置いているだけなのです

この意識を染めるのは一体なんなのでしょうか?
無気力の内に私はいずれ消え行くはずです
それでもただ私は白黒の内面銀河を輝かせたい